デイリーレポート(2023年11月22日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

東京市場のドル円は米金利低下も手伝って円高地合いを継続、欧州市場序盤に147.15レベルの安値をつけました。その後米金利が上昇に転じても安値圏でのもみあいを続けていましたが、改めて米金利が上昇しFOMC議事録でもタカ派なスタンスが示されていたことから引けにかけては東京朝方の148円台前半へと戻す行って来いの一日となりました。

ユーロドルも東京市場で1.0965レベルの高値をつけましたが、ドル円とともにユーロ円の売りも出ていたことから1.09台半ばでは上値の重さを感じさせる流れとなっていました。NYの昼前からは全般的なドル買い戻しの動きによってユーロドルも1.0900レベルの安値を見ましたが大台割れは回避して引けています。

ドル円は147円台前半でいったん安値をつけたものの、これで反転上昇というよりは151円台後半から5円近い下げを演じてきた動きに対するスピード調整を見て良いでしょう。既に150円の大台は遠のき149円台前半から半ばにかけては戻り売りが出てくると考えられます。

ただ夏以降のドル円の上昇相場で下げの調整は大体7円程度で終わっていることを考えると、改めて下げに転じる場合でも145円を割るような動きにはなりにくいと言えるでしょう。

ユーロドルに関してはテクニカルに7月高値と10月安値との61.8%戻しが1.0960となっていることから、短期的には達成感も出て利食い売りが出ている状況と見られます。



配信日:2023年11月22日