デイリーレポート(2023年11月21日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

週明けの東京市場ではドル円の売りが加速し欧州市場昼前には148.10レベルまで水準を切り下げました。昨日の東京市場では米金利は横ばいでしたが、短期筋のストップがストップを呼び込む展開となりました。海外市場に移ってからは148円台前半でのもみあいが続きましたが、上値が重たい流れには変化は見られませんでした。

ユーロドルはドル円でのドル安の動きを受けてユーロがじり高の動きとなりましたが、ユーロ円での円買いも出ていたため、ユーロドルの一日の値幅は55pipsに留まりました。ユーロ円は欧州昼前にドル円が下げた際に161.78レベルの安値をつけました。

ドル円はポジション調整が続いていますが、週末に発表されたシカゴの通貨先物の先週火曜時点でのポジションも13万枚を超える円売りポジションとなっていて、これは2017年以来の大きな円売りでした。おそらくは個人も投機筋も膨らみすぎた円売りポジションの調整が大きく続いている結果の円高相場と言えるでしょう。

こうなると、昨年高値更新は難しくなり今年のドル円高値は既に見たという可能性も出てきましたので、引き続き戻り売りが出やすい地合いが続くという見方でいて良いと思います。



配信日:2023年11月21日