デイリーレポート(2023年11月20日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は東京市場では小動きだったものの欧州市場に入り急速に米金利が低下する動きとともにストップオーダーも巻き込みながら150円の大台割れの動きとなりました。NY市場が始まる前には149.19レベルの安値をつけましたが引けにかけては149円台半ばへと戻しています。

ユーロドルは東京市場では全く動かず、欧州市場に入り米金利低下でドル円が下げた際にはユーロ円が連れ安となったことからユーロドルは若干オス動きとなりました。その後はユーロドルでもドル売りの動きが目立ち引けにかけては1.0914レベルまで上昇後、高値圏での引けとなりました。

ドル円は米10年債利回りで先週下抜けできなかった4.43%を割り込んだことをきっかけにドル売りが強まりました。ポジション的にはやや円売りに傾いていた中で週末を前にしたポジション調整によるドル円、クロス円での円買いが強まった結果と見て良いでしょう。

今週は日米ともに週後半は祝日もあり、積極的に仕掛ける向きはいなさそうではありますが、短期的に152円台乗せ必至と多くの参加者が見ていたところ、トライできず反落したことで、短期的にはドル買いよりも戻り売りが出やすい地合いになってきました。

先週のザラ場の動きを見ても高値を切り下げる展開となっているため、買いが出てくる水準もやや低めに設定されてくると見られます。148円台半ばくらいまで引きつけてと考えた方がよさそうです。



配信日:2023年11月20日