デイリーレポート(2023年11月16日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

前日の米国CPI後の下げに対してドル円は買い戻しが先行してのスタートとなったものの150円台半ばから上では戻り売りも根強く、海外市場に移ってからは改めてドル売りの流れに。NY市場に入り発表されたPPIが予想より弱く150.04レベルと前日安値を下回ったものの150円の大台は試せず、その他発表された経済指標は予想よりも強かったことを受け、米金利が上昇。その動きに沿ってドル円も買われると、日計りのストップも巻き込みながら151.42レベルまで上昇後、高値圏での引けとなりました。

ユーロドルは前日の大幅高の翌日ということもあって、調整の売りが終日続きました。ドル円が上下する動きをよそに1.08台後半から前半へと下げた程度で、1日の値幅も54pipsに留まりました。

ドル円は150円の大台を試せなかったこと、その流れで一時的にドル売りに傾いたと思われることからNY市場では思いのほか買い戻されることとなりました。ただCPI前の水準には戻しておらず、151円台半ばには依然としてドル売りオーダーも残っている様子です。

ユーロドルは大きく動いた後の小休止となっていますが、7月高値と10月安値の半値戻しの水準にあり、短期的にはいったんもみあい、その後改めてユーロ買いに動きやすく来週になると思われますが、61.8%戻しの1.0960レベルをターテットとしやすい流れにあります。本日はドル円、ユーロドルとも次の方向性を探るもみあいとなりやすいでしょう。



配信日:2023年11月16日