デイリーレポート(2023年11月7日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

週明けのドル円は金曜雇用統計後に149円台前半で底固めした動きを受け、ドル買い戻しが先行しました。その後もドル買いが続く中、NY市場では米金利も上昇したことで引けにかけて150.08レベルを付け高値引けとなりました。

ユーロドルは東京市場ではドル円とともにユーロ円の買いが出ていたことでやや底固い動きとなり、欧州市場前場に1.0756レベルの高値をつけました。その後は米金利上昇の動きによるドル買い・ユーロ売りからNY引け間際には1.0717レベルの安値をつけ安値引けとなりました。

週明けは金曜のドル売りに対して調整の買い戻しが入る流れとなりましたが、長期的なドル高トレンドの中で、短期的な調整が調整で終わるのか、しばらく続くのか、今のところ前者の調整で終わりそうな状況です。

特にドル円では10月30日安値148.80レベルを下抜けできなかったことで短期筋の売り手が買い戻す動きを速めたと言えるでしょう。引き続きドル円はこの148.80レベルを抜けられない場合はドル高トレンド継続と考えざるを得ませんが、150円台半ばでのドル売りも根強く150円台前半でのドル買いは難しいところです。おそらく149円台後半に下がるのを待ってのドル買いというのが今日のところは正解に思います。



配信日:2023年11月7日