デイリーレポート(2023年11月6日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

東京市場が祝日となったこと、米国雇用統計を控えていることからNY市場まではややドルの上値が重たい程度で動意薄の流れが続きました。注目の雇用統計は予想よりも弱かったことからユーロドルを中心にドル売り。ドル円も150円の大台を大きく割り込み、149.19レベルまで下落後に若干戻して引けました。

ユーロドルもNY市場まではユーロが底固い動きではあったものの、基本的に小動きの流れが続いていました。弱い雇用統計をきっかけとしたドル売りの動きからユーロドルは1.0747レベルまで上伸し、若干押しての週末クローズとなりました。

ドル円はこれまで下がったら買いという流れが続いていたこともあって短期筋を中心にドル買いポジションが増えていた状態でした。東京が休みの週末ということで雇用統計後にはポジション調整がかなり出ていましたが、それでも週間安値の更新には至りませんでした。

しかし月末に目先の高値をつけ反転下落に転じていることから、今週はこれまでと異なり戻り売りが出やすい地合いが続くと見られます。最初のサポートは先週安値の148.81レベルを下抜けるかどうかですが、ここを割り込んでくると一段安の展開につながり、下方向への調整が長引く可能性が高まりそうです。

逆に148.81レベルをトライしきれない状態が続くと、これまでのような下がったら会の流れへと戻ることとなりそうですから週初の動きはよく見ておく必要があるでしょう。なお、ユーロドルは10月安値からの上昇トレンドを継続中という見方で良さそうです。



配信日:2023年11月6日