デイリーレポート(2023年10月20日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は全く動かずの一日、材料的に落ち着いてくるとドル買い再開という流れは続いているものの150円台での介入警戒感も根強く、高値149.96レベル、一日のレンジがわずか29銭という動きが状況をよく表していると思います。またパウエル議長の発言はタカ派とは言えないものの引き締維持のスタンスは変わらず、10年債利回りも4.996%まで上がっています。

ユーロドルは東京市場では動かず、欧州市場以降は買いが強まる流れでした。ユーロの材料よりも高値更新を続けるスイスフランに連れ高となった動きと言えます。またイスラエルの緊張はユーロにとっては悪材料ですが、リスクオフによって金価格が上昇していることから、相関が高いユーロ買いに動いているとも言えそうです。

ドル円の大台150円は近くて遠い水準で、昨日もあと4銭をトライしきれずに反落しました。しかし押し目買いの水準も着実にじり高となっていることから、本日中にも一度は試す動きが出るのではないでしょうか。しかし、150円台は居心地も悪く試した後は反落という流れが予想されます。

ユーロドルは外部要因で買われているだけとも言え、1.06台では売りも出たという流れですが、基本的にはドル独歩高、そしてイスラエル情勢に目立った好転は見られないことを考えると週末前は戻り売りが出やすい流れが考えられます。



配信日:2023年10月20日