デイリーレポート(2023年10月19日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は多少の上下はあったもののNY市場まで小動き、米金利上昇の動きからユーロドルに売り(ドル買い)が入った動きを受けてドル円も上昇、149.94レベルの高値をつけ高値引けとなったものの終日レンジは46銭に留まっています。

ユーロドルは東京市場では若干底堅かったものの海外市場に移り米10年債利回りが4.9%台と2007年以来の水準と高値を切り上げたことからユーロドルは1.0523レベルまで押して、若干戻して引けました。

ドル円は日米金利差によるドル買いと介入警戒感による売りとに挟まれ149円台後半を中心としたもみあいが続いています。ユーロドルはドル円よりは値幅は広いものの1.05の大台近辺ではユーロ買いも見られ、更なるドル高には簡単に行かないとという状況です。

昨夜はバイデン大統領のイスラエル訪問があったものの、想定内の会談内容に留まり具体的に停戦に向かうような話は出ていません。イスラエル情勢の緊迫した状況には変化が見られないことから株式市場は大幅安となりましたが、他市場への波及はあまり見られませんでした。

為替市場は本日も方向感がはっきりしない地合いが続くと見られますが、現行水準からの新たなドル買いにも動きにくそうで、基本的には最近のレンジ内での横方向もみあいを考えています。



配信日:2023年10月19日