デイリーレポート(2023年10月13日配信)

著者画像
WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円はNY市場までは149.10前後での交互期に終止していましたが、米国CPIが予想よりも強かったことをきっかけに米金利上昇、ドル買いの動きとなりました。ユーロドルの下げが大きく引っ張られたとも言えますが、149.83レベルまで上昇し高値圏での引けとなりました。

ユーロドルもNY市場までは小動きでしたが、欧州市場で1.0640レベルと前日高値をわずかに更新、その後米国CPIを受けたドル買いの動きからユーロドルは1.0526レベルまで下げ安値圏での引けとなりました。

CPIは予想よりも強いとは言っても3.6%予想に対して3.7%と若干強かっただけですが、下げ止まってきたという点が嫌気されました。また昨夜は米国30年債の入札もありましたが、低調だったことから債券売り(金利上昇)となり、このこともドル買いに作用したと言えます。

日柄的にも週末を挟んで金曜〜月曜はドルが強い時間帯に入っていますし、ユーロドルがテクニカルに綺麗にレジスタンスラインで反落した動きを考えると、改めてドルの押し目買いの動きが強まりそうな地合いとなってきました。



配信日:2023年10月13日