デイリーレポート(2023年10月6日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

東京市場のドル円は前場には実需のドル売りと米金利低下が重なって売りが先行、148.26レベルまで水準を切り下げました。しかし下がったところでの押し目買い、米金利上昇の動きから欧州市場序盤には149円台を回復、海外市場ではじり安の動きとなり東京安値圏に近づいての引けとなりました。

ユーロドルもドル円と同様に東京市場ではドル売り(ユーロ買い)後のドル買い(ユーロ売り)となり、海外市場ではドル安(ユーロ高)の動きとなりました。、ユーロ円はドル円とユーロドルの若干の動きのズレによる上下はありましたが、ほぼ横ばいで方向感の無いままに一日を終えています。

ドル円の期末の急落は介入では無かった可能性が高まっています。日銀当座残の動きは2か続けて予想通りで仮に介入があったとしてもごく少額ということになり、月末の介入額発表を待つ必要はあるものの、介入を装ったお大口売であった可能性もあります。

ただ依然として介入警戒感と絶対的な日米金利差によるドルの押し目買いに挟まれ147円台の買いと149円台の売りに挟まれて、実需の傾きで多少の変動が見られるという流れが短期的には続きそうです。本日は米国雇用統計もありますが、雇用自体は強いので多少弱い数字が出たとしても影響は少ないと見ています。

なお月曜が祝日となりますので次回更新は火曜となります。



配信日:2023年10月6日