デイリーレポート(2023年10月5日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は急落を見た翌日ということもあって終日動きにくそうな展開が続きました。149円を挟んでドル円にしては狭いレンジで様子見もみあいの一日でした。

ユーロドルは東京市場では動意薄、ただ前日安値をトライしきれず欧州市場に入り米金利が低下する動きとともにドル売り(ユーロ買い)の動きとなりました。NY朝方に1.0532レベルまで上昇後、やや押して引けました。

火曜NY市場でドル円急落は当局がノーコメントとしていることから介入があったのか、あるいは介入を装った大口の売りなのかまだはっきりとわからない状態です。少なくとも昨日の日銀当座残の動きは介入があったとは思えない状況でした。念のため、本日の残高も確認が必要ですが、最終確認は月末の介入額発表を待つ必要があります。

仮に介入が無かったとしたら、大口の売り手(おそらくはメガバンクか大手米銀)はうまく市場を騙したこととなりますが、それだけ150円という水準が神経質にさせていたということでもあり、引き続き150円の大台は大きなレジスタンスとして意識されることとなりそうです。



配信日:2023年10月5日