デイリーレポート(2023年10月2日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

期末のドル円は米金利低下の動きが続きドル売りが先行、東京後場にポジション調整によるドル売りtpストップオーダーも引っ掛けて一時148.53レベルの安値をつけました。米国議会でつなぎ予算が決まらず週明けに一部の政府機関が閉鎖に追い込まれるかもしれないとの材料もドル売りを加速させました。しかしその後はじり高の動きを続け、米金利が反転上昇する動きも手伝ってNY市場では東京高値圏へと戻し若干押してのクローズとなりました。

ユーロドルもドル売りの動きから欧州市場前場には1.0617レベルまで買いが進みましたが、その後はドル円同様にドル買い・ユーロ売りの動きとなり東京前場の安値圏に押しての引けとなりました。

期末ということで実需の特殊要因を警戒する向きもありましたが特段目立った動きは見られず、ドル円の介入警戒感も動き自体が緩やかであったことから特に気にするような動きはありませんでした。

また週末に米国議会でつなぎ予算が可決されたことで週明けの政府機関閉鎖が回避され、週明け早朝の動きはドル買いが強まってのスタートを切りました。ただ150円の大台も近く積極的には買い仕掛けしにくい水準となっていること、また中国市場が国慶節で今週は休場となることもあって、アジア時間の動きは鈍くなりそうです。

基本的にはこれまで同様に押し目でのドル買いが基本となりますが、日本の当局からの発言にも注意は必要です。



配信日:2023年10月2日