デイリーレポート(2023年9月26日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

週明けの為替市場は先週までの一連の金融政策イベントが終わり改めて金利差と景況感差を背景としたドル高の動きを続けています。

ドル円は金利差を背景に介入警戒感はあるものの149円台乗せまでは大丈夫だろうという安心感もあり終日ドル高、NY市場では148.96レベルまで上値を伸ばし、高値圏での引けとなりました。

ユーロドルも金利差は0.25%縮小したものの米国の景気拡大に対して、欧州の景気減速を背景としたユーロ売りの動きが続きます。ECB関係者の発言でも明らかに減速している等、今後の一段の減速懸念から一時1.0575レベルまで水準を下げ、若干戻して引けました。

ほぼドル独歩高の様相を呈していますが、四半期末まであと4営業日となりそろそろ実需の動きも警戒しながら投機的な動きはやや減っていくと見られます。本日も基本はドルの押し目買いですが、ドル円に関しては149円台乗せの動きが出てくる時には介入警戒感も高まってくるでしょうから、動きは鈍ってきそうです。



配信日:2023年9月26日