デイリーレポート(2023年9月1日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

月末のドル円は上値が重たいものの動きは鈍いままでNY市場入り。NY市場では一時的に強い経済指標に反応したドル買いも見られたものの、米金利上昇により米株が下げたことからドル円、クロス円での円買いにつながり145.35レベルまで下押し後にやや戻して引けました。

ユーロは東京後場以降、実需の売りも出ていた様子で対ドル、対円ともに売りが強まる流れでした。欧州市場ではECB理事会の議事録が公表され9月利上げの必要は無いとの見解もあったことから一段安。ドル円、クロス円の売りから特にユーロ円での売りが目立ち寄り付き高、大引け安と2円以上もの下落を見せました。

月末実需は限定的で昨日のメイントピックスはECB理事会の議事録公表となりましたが、本日は米国雇用統計もあり、引き続き週末前の振れには注意が必要です。日柄的にもボラ上昇の時間帯にあるため、特に円買い方向の動きには気をつけたいところです。

ただ昨日のコメントにも書いた通りで、下がったところではまだ買いという大きな流れには変化はありませんので、ドル円が145円をトライするような動きがあればドル買いを拾いたいところです。



配信日:2023年9月1日