デイリーレポート(2023年8月24日配信)

著者画像
WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は東京市場では若干上値が重い程度の小動き、欧州市場に入り発表されたPMI速報値が軒並み弱かったことをきっかけにユーロが対円でも売られドル円も下げました。その後NY市場まではもみ合いとなりましたが、米国PMI速報値も弱くドル売りとなり144.54レベルまで売られた五に144円台後半へと戻して引けました。

ユーロドルは東京市場では前日の下げに対して買い戻しが先行していましたが1.0872レベルまで、その後の軒並み弱かったPMIを受けて一気に水準を下げNY市場朝方には1.0802レベルの安値をつけました。NY市場では米国PMUも弱かったことでユーロドルは買い戻され、高値圏に戻しての引けとなりました。

昨日は欧州、米国ともPMIが弱かったことで最も影響が出たのはユーロドルでしたが、ドル円の下げとともにユーロ円も下げる動きが見られたため、値幅は70pipsとドル円の半分ほどに留まりました。ドル円は短期的には146円台でダブルトップ形状のチャートとなったこともあり、ジャクソンホール前にポジション調整が出ている印象です。ただ下がったところでの買いも依然として根強く、ジャクソンホールを経過すれば改めて買いが出てきそうな印象です。

明日のNY前場のパウエル議長講演を確認するまでは動きにくい流れになりそうですが、日柄的には本日からしばらくは上下に振れやすい展開となりますので注意が必要です。



配信日:2023年8月24日