デイリーレポート(2023年8月4日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は東京前場は全く動かず後場に入り日銀が臨時の買いオペをアナウンスしたことをきっかけに143.89レベルの高値をつけました。欧州市場序盤にダウ先が下げ、日経先物も下げると円高へと動き143円割れ。その後の海外市場では一貫してドルがじり安の展開となり、NY市場では弱い経済指標も手伝って142.06レベルまで続落後に142円台半ばへ戻して引けました。

ユーロドルも基本的にドルの流れとしてはドル円と似たような動きをたどりました。欧州市場序盤の株の下げではユーロ円でも売りが入ったことで、一時1.0912レベルの安値をつけましたが、終日のレンジは51pipsにとどまっています。

ドル円は雇用統計を前に株式市場の下げが短期筋の利食い売りを誘った格好となりました。本日の雇用統計では失業率3.6%(前回3.6%)、NFP20万(前回20.9万)と前回並みの数字がコンセンサスとなっています。NFPの予想レンジは15〜30万となっていますので、このレンジを外れてくると一波乱ありそうです。



配信日:2023年8月4日