デイリーレポート(2023年7月25日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

週明けのドル円は金曜に142円手前で上値が重くなった動きを受け、朝方からじり安の動きを続け、NY市場前場には140.73レベルまで1円強円高の動きとなっていました。しかし米国PMIのうち製造業は予想よりも強かったことから底打ちにつながり、引けにかけては141円台半ばへと戻しました。

ユーロドルは東京市場では1.11台前半の狭い値幅でもみあい、欧州市場序盤にユーロ買いが先行し一時は前日高値を上回ったものの、PMIが軒並み予想よりも弱かったことから急落。1.1065レベルまで下げたあと1.11台まで戻したものの、強かった米国製造業PMIを受けたドル買いの動きから1.1060レベルへと再び売られて安値引けとなりました。

ドル円はFOMCと日銀会合を控えて動きが鈍くなっていくと思われますが、金利差拡大は必至であることから押し目があれば買いが出てくる流れは続きそうです。いっぽうで142円から145円の間では牽制発言も強まるでしょうから、kじり高後の高止まりという流れがもっともありそうです。

ユーロドルはPMIが思いの外弱かったことから下げ、ECB理事会では利上げが行われても9月以降の利上げ思惑が後退したことから、戻り売りが出やすい地合いは続きそうです。ただユーロ円に関しては日欧金利差拡大による押し目買いが出やすい流れに変化はなさそうです。



配信日:2023年7月25日