デイリーレポート(2023年7月21日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は前日の欧州市場、NY市場で2度139.99レベルの高値をつけ140円の大台乗せに失敗した余波から東京市場では売りが先行。しかし前場のうちに底固めの動きとなり139円台半ばでNY市場入り後、新規失業保険申請が予想よりも少なくドル買いが強まりました。NY前場に140円の大台に乗せ昼過ぎには140.50レベルの高値をつけましたが、達成感も出て引けにかけては140円の大台に近づいて引けています。

ユーロドルの東京市場ではドル売り。ユーロ買い後に売りも出て東京朝方の水準でNY市場入り。ドル買いの動きからユーロ売りの動きとなり、前日に複数のECB関係者が7月以降の利上げに対して消極的な発言をしていたこともあり、1.1118レベルまで売られました。

ドル円は本日から月曜にかけて140円に大口のオプションがあると言われたことで、一昨日は139.99で2度止められましたが、いったん上抜けたことで昨日分は消化。ただ、月曜にもオプションが残っているとなると140円の大台に乗せた動きは一時的なもので終わる可能性も高いと言えそうです。

昨夜はユーロ円も下げたことからユーロドルの下げがかなり大きく、そのドル買いの動きがドル円に波及して、まさかの140円超えにつながったと見られます。本日は140円の大台超えは再び売りオーダーが並んできそうですから139円台後半を中心に様子見が続きやすそうです。

またユーロは対ドル、対円ともに下げましたので本日も戻り売りが出やすい流れにあると考えられます。



配信日:2023年7月21日