デイリーレポート(2023年7月14日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は多少の上下はあったものの138円台半ばを中心として上下ともに攻めにくそうな展開がNY市場まで続きました。NY市場に入り失業保険申請数が予想よりも少なかったいっぽうでPPIは予想よりも低く、PPIに反応した米金利低下によりドル売り再開となりました。後場には137.92レベルの安値をつけ安値圏で引けています。

ユーロドルは前日大幅高の流れを受けて東京市場からじり高の動きとなり、NY市場に入ってからのドル売りの動きで一段高となって1.1228レベルまで上昇し高値引けとなりました。

円買いの動きからユーロドルも含めたドル売りへと動きが大きくなってきたことで、長期的な円売りポジションの一段の調整が進んでいます。週末を控えて本日も調整が入る可能性はありますが、次のテクニカルなターゲットが年初来安値と高値の半値押し136.13となりますが、さすがに同水準まで一気に行くとは思えず、来週以降のテーマになってくるかと思われます。

ただ月曜は東京が休場で参加者も少なくなるため、ユーロドルも含め思いがけない振れには注意が必要です。なお、次回更新はカレンダー通り火曜となります。



配信日:2023年7月14日