デイリーレポート(2023年7月11日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

東京市場のドル円は週明けで新たなドル買いが出る一方で後場以降は戻り売りも出ての行って来い、NY市場は東京朝方の水準で始まりました。NY市場では複数のFRB関係者のタカは発言にも関わらず金利上昇は限定的で早朝を除くと一貫して低下した動きからドル売りとなりました。それ以上に円売りポジションの調整による円買いの動きが予想以上にドル円の水準を押し下げ、141.28レベルまで下落、安値引けとなりました。

ユーロドルもNY市場がはジアmルマでは1.09台半ばで上下する展開が続きましたが、NY市場に入ってからのドル売りの動きから1.10の大台を突破し1.1001レベルでの高値引けとなりました。

ドル円は中長期的に金利差からドル買いと考えている向きに乗っかって短期筋も円売りを先行させていましたが、金曜の雇用統計以降のドル売りの動きで、短期筋の投げが続いていると見られます。ただ140円の大台を割り込んでまでのドル売りにはならないでしょうから、そろそろ押し目買いを考える水準になってきたと見られます。テクニカルには140.85レベルが最初の買いどころとなりそうです。

ユーロドルは1.10の大台が最近では強いレジスタンスとして意識されていましたが、まずは先月高値の1.1012を超えられるかどうか、同水準を超えてくるようだと一段高に繋がりそうです。



配信日:2023年7月11日