デイリーレポート(2023年6月12日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は東京市場では株高とともに円安の動きとなり、欧州市場前場には139.72レベルの高値をつけました。その後の海外市場ではNY市場までは調整の売りが入ったものの、上下ともに値幅を狭めるもみあいが続く週末相場となりました。

ユーロドルは東京市場では動かず、欧州市場に入り若干の下げと上げと方向感がはっきりしない展開が続きましたが、NYの引けにかけては前日上げた動きに対してポジション調整の売りが出ていた印象でした。しかし終日のな幅は42pipsに留まり、FOMCとECB理事会を控えて様子見のようです。

ドル円は株高と円安の相関が高い流れが続いていますが、日経平均も高値圏で下げ渋っているところを見ると、もう一段の上昇が入りそうですし、今週の日銀会合では大規模緩和が維持されるであろうことから、円安を考える向きがまだ多いとみられます。ただ最近は139円割れのドル買いと140円超えのドル売りとに挟まれ、短期的にはどちらに抜けるのかを見守っている状態です。

今週はまずは米国CPI、そして水曜からは連日金融政策決定会合が続きますので、週初は積極的には動きにくいスタートとなりそうです。ドル円もユーロドルも基本は先週木曜のレンジの中での動きとなりそうですから、本日は以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  139.05〜139.75
 ユーロ  1.0720〜1.0775
 ユーロ円 149.50〜150.20



配信日:2023年6月12日