デイリーレポート(2023年6月7日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は目立った材料が無い中で米金利と足並みを揃えた動きが続きました。東京市場では動意薄、欧州市場序盤からは米金利低下とともにドル売りとなったものの139.10レベルまで。その後米金利が上昇に転じるとドル円は139.99レベルまで上昇しましたが、140円の大台では売りオーダーが下がってきている様子で引けにかけては米金利低下の動きに沿って押しが入りました。

ユーロドルは東京後場からやや下げる動きとなりましたが、これはユーロ円の下げの影響が大きかったようで、ユーロ円の下げがユーロドルの下げにつながりました。その後は米金利上昇によるユーロ売り(ドル買い)と金利低下によるユーロ買い戻しの動きとなりましたが、方向感は定まらないままでした。

昨日は予想に反して豪中銀の利上げがあり、世界的にインフレ警戒感が再燃している様子が伺えます。FOMCも現状では6月は現状維持がコンセンサスであるものの、7月には追加利上げを行うとの見方が多い理由もそのあたりにあるのですが、来週のCPIを見るまでは6月FOMCはどちらもあり得るという柔軟な姿勢でいた方がよさそうです。

本日も大きな動きは期待できず、基本は横方向のもみあいが続きそうです。
 ドル円  139.10〜139.80
 ユーロ  1.0670〜1.0730
 ユーロ円 148.80〜149.50



配信日:2023年6月7日