デイリーレポート(2023年6月6日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

週明けのドル円は東京市場では米金利上昇と株高に支えられじり高の展開となりました。欧州市場序盤に140.45レベルの高値をつけましたが、140.50より上ではドル売りオーダーも見られ高値圏でもみあいのままNY市場入り。NY市場では弱い経済指標が続き米金利が反落、その動きとともにドル円も売りが強まり139.25レベルまで切り下げた後にやや戻して引けました。

ユーロドルは若干上値が重い程度でNY市場まではほとんど動きが見られませんでした。NY市場ではドル売りの動きからユーロドルも1.0722レベルまで上昇後、若干押しての引けとなりましたが、終日のレンジも47pipsに留まり、動意薄の一日でした。

金曜の強い雇用統計で上がった動きに対して、弱い経済指標が出て反落したことで、6月FOMCで現状維持のコンセンサスは一段と高まり、FF先物の利上げ織り込み度は18%まで下がり、82%が現状維持の見方となっています。まだ来週のCPIが控えていますが、よほど強い数字でない限り現状維持の見方が続くでしょう。

ドル円は雇用統計前の138円台後半の水準から考えると、まだドル高ですので目先は戻り売りが出やすく、ユーロ円も同様、ユーロドルは若干底堅いという動きを予想し、以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  138.85〜139.75
 ユーロ  1.0685〜1.0745
 ユーロ円 148.80〜149.70



配信日:2023年6月6日