デイリーレポート(2023年6月2日配信)
ドル円は終日米金利の動きに沿った動きとなりました。東京市場では米金利上昇によるドル買い戻し、海外市場に移ってからは米金利低下により改めてドル売りに転じました。NY市場朝方に強いADPに反応して一時的に買いも見られましたが、米金利低下とともに前日安値を下回り138.42レベルの安値をつけ、引けにかけてやや戻す流れとなりました。
ユーロドルは東京市場では動かず、海外市場に移ってからの米金利低下によるユーロ買い(ドル売り)となりました。また欧州市場ではラガルドECB総裁が利上げ継続のスタンスを示したこともユーロの下支えとなり、NY市場では1.0769レベルまで買われ、高値引けとなりました。
本日は注目の米国雇用統計発表ですが、ここ2週間のFRB関係者の発言からすると予想通りならば現状維持、強う数字が出れば利上げの可能性も残ると言った判断がされるでしょう。主要な項目のコンセンサスは以下のようになっています。予想レンジを外れた場合に要注意です。
前回 予想 予想レンジ
失業率 3.4% 3.5% 3.4~3.5%
NFP 25.3万 18.0万 10.0~20.0万
平均時給 4.4% 4.4% 4.3~4.4%
本日は指標までは方向感が出にくく、指標次第でどちらにも振れる可能性があります。もちろん、FOMC直前のCPIがより重要であり、その直前まで五分五分の見方でいたほうが良いでしょうから、本日の結果にもあまりとらわれないことです。
配信日:2023年6月2日