デイリーレポート(2023年5月26日配信)
ドル円は東京朝方にフィッチが米国債の格付け引き下げに言及したことから一時的に下げた反動もあった様子で、前場にテクニカルなターゲット(昨年高値と今年安値の半値戻し)を達成、その後はNY市場まで139円台前半でのもみあいが続きました。NY市場に入り発表された経済指標が予想よりも強かったことをきっかけに米金利が上昇、ドル円にも改めて買いが入り引けにかけては140.23レベルと11月以来の140円台乗せを見て高値圏で引けました。
ユーロドルは終日じりじりと水準を下げる展開となりました。東京後場はユーロ円の下げ、NY市場では米金利上昇とテーマは変わっていたもののユーロ売りの材料となり、1.0707レベルまで下げ安値圏で引けています。
水曜以降のドル上昇、特にドル円での動きはペースとしてやや早いことや既にテクニカルなターゲットを達成したことを考えると、週末前のポジション調整が入るのではないかという気がしてなりません。
ただ米金利の上昇が速く、FF先物でも6月FOMCにおける0.25%利上げ織り込み度が52%まで上昇し、現状維持よりも増えてきていることを考えると下値も限定的となりそうです。金融政策の方向性の違いを考えると円独歩安の地合いが続きやすい状況です。
どうも円安のスピードが速くしっくりこないので、本日は以下のレンジを見ておきます。
ドル円 139.40〜140.20
ユーロ 1.0715〜1.0765
ユーロ円 149.45〜150.25
配信日:2023年5月26日