デイリーレポート(2023年5月10日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は昨日も135円を挟んだ小動きが続きましたが、米金利上昇によるユーロドルでのドル買いの動きが見られたことからドル円も底堅い地合いでの引けとなりました。

ユーロドルは週初から米金利上昇によるドル買いが対ユーロで目立つ展開が続いています。金曜安値は割り込んだことでユーロ売りが広がる場面もありましたが、先週安値を抜けきれずやや戻して引けました。

NY引け後に債務上限引き上げに関しての協議結果がわかることも動きにくくしていたと見られますが、結果は何の進展もなく12日に再協議となりました。次の材料は本日夜の米国CPIということになりますが、FRBやECB関係者が依然としてタカ派なコメントが続いているため、総合CPIの予想が前回と変わらず5.0%に対して、どのような数字が出てくるのか要注目です。

CPI発表までは動きにくい流れが続きそうですが、結果が予想からズレるとどちらの方向にもブレそうです。トレンドを考えるのはCPI後でしょうか。



配信日:2023年5月10日