デイリーレポート(2023年5月2日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

週明けのドル円は金曜の日銀会合で示された緩和継続の余波から円安が先行、後場には136.98レベルの高値をつけましたが、137.00の売りオーダーに阻まれ136円台後半でもみあいのままNY市場に入りました。NY市場では強い経済指標に反応して米金利が上昇、ドル円は137円を上抜け137.54レベルまで上伸後に高値引けとなりました。

ユーロドルも東京市場ではドル買いの動きからじり安の動きとなりましたが、欧州、英国ともに休場となっていたことから欧州市場では東京時間に売った向きの買い戻しが入り、NY市場朝方には1.1036レベルと東京朝方の高値をやや上回っていました。NY市場では米金利上昇から改めてユーロドルにも売りが入り、1.0964レベルへと下押し後安値圏での引けとなりました。

円は対ドルでも対クロスでも金融政策の方向性の違いによる円売りの動きが続いています。テクニカルには3月高値の137.91レベルを視野に入れた展開となりますが、ユーロ円は逆に目立ったレジスタンスが無く、値幅観測的に153円台後半がある程度です。そうなるとドル円も3月高値を上抜けもう一段の上昇という流れが出てくる可能性がありそうです。

今週はGW連休中にFOMC、ECB理事会、米国雇用統計と連日イベントが続きますので、ポジション管理には注意が必要です。当レポートの次回更新は8日(月)となります。よい連休をお過ごしください。



配信日:2023年5月2日