デイリーレポート(2023年4月28日配信)

著者画像
WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は東京市場では堅調な株式市場の動きとともに円売りの動きが続き欧州市場序盤には133.95レベルと前日高値を若干上抜けましたがそこまで。株式市場、米金利ともやや調整が見られましたが、ドル円では大きめのドル売りが出たこと、GDP速報値が弱かったことで朝方の安値を下抜け133.20レベルの安値をつけました。いっぽうでPCEが強かったことに反応し米金利が上昇に転じ134.20レベルまで買われました。引けにかけては利食いも出て133円台後半へと押して引けました。

ユーロドルはNY市場までは1.10台半ばを中心に狭い値幅でのもみあいを続けていました。NY市場に入り発表されたGDP速報値ではPCEにより強く反応したことからドル買いの動きで1.0992レベルの安値をつけ、引けにかけては1.10台前半に戻しています。

本日の日銀会合から始まり、来週のFOMC、ECB理事会と金融政策イベントが続きます。政策自体はコンセンサスが形成されサプライズはないと考えられるもののGWを控えて東京勢が減り、引き続き米金利と株式市場の動きを見ながら振れやすい動きは続きそうです。

なお、レポート配信は東京のカレンダー通り、来週は1・2日のみの配信となります。



配信日:2023年4月28日