デイリーレポート(2023年4月19日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は前日の底堅い地合いを受け東京前場に134.71レベルの高値をつけましたが、昨日示したテクニカルなターゲット(3月高値と安値の61.8%戻しとなる134.75)をほぼ達成したこともあり、その後は利食い売りに押される展開となりました。NY市場前に133.86レベルの安値をつけ、米金利低下の動きも見られましたが、FRB関係者によるタカ派な発言が繰り返されたこともあって、134円割れでは買いも出ての引けとなりました。

ユーロドルは前日までで調整も終わった流れとなり、終日底堅い値動きとなっていました。欧州市場前場には1.0983レベルの高値をつけましたが、1.10の大台を前に売り手も控えていたことから、やや押して引けています。

日柄的にもそろそろ調整が入るタイミングではありますが、今後も重要な日柄が続き上下の方向性がわかりにくい動きとなっていきそうな感じがします。ただ各国の金融政策の方向性から、今後も利上げが続くであろうユーロが最強、少なくとも次回は利上げが行われる米ドルが2番手、利上げ打ち止めにある通貨は弱く、緩和継続の円が最弱という流れです。

本日はドル円はやや上値が重く、ユーロは底堅くとドル売りが出やすい流れを考え、以下のコアレンジを見ておきます。
 ドル円  133.70〜134.40
 ユーロ  1.0950〜1.1000
 ユーロ円 146.90〜147.40



配信日:2023年4月19日