デイリーレポート(2023年4月5日配信)
ドル円はNY市場までは株高とともにリスクオンによる円売りの動きが続きましたが、前日NYタイムの高値を上抜けることはできず、133.15/20水準ではドル売りオーダーが残っている印象でした。米国労働省が発表する求人件数が2021年5月以来の1000万件割れとなったことから、米金利が急速に低下し10年最利回りは3月24日以来の3.335%まで低下。ドル円も米金利低下とともに131.52レベルまで水準を切り下げ若干戻しての引けとなりました。
ユーロドルも前日の流れを継続しユーロが底堅い動きとなる中、欧州市場前場まではドル円とともにユーロ円の買いも強かったため前日高値を上回った後に若干押してNY入り。NY市場ではドル売りの動きからユーロドルは1.0973レベルまで高値を切り上げ若干押しての引けでした。
最近注目度の高い求人件数ですが、米国の景気後退懸念を感じさせる弱い数字でした。米金利低下により次回FOMCでの利上げ見送りの思惑も強まっています。昨日も書いたことですが、景気後退懸念は原油需要も減らしますので、OPECプラスによる減産の影響は続かない可能性が高いですし、テクニカルにも83ドル台半ばに乗せてこないと反落の可能性が高いように思えます。
4月第1週は3月最終週のリスクオンの調整が継続しやすいまま週末を迎える動きとなってきそうですが、イースターの連休を前に実質的に明日が最終日となりますので、徐々に流動性も低下していくでしょう。本日は以下のレンジを見ておきます。
ドル円 131.00〜132.00
ユーロ 1.0910〜1.0990
ユーロ円 143.60〜144.60
配信日:2023年4月5日