デイリーレポート(2023年3月31日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は前日高値を一時的に抜ける場面も見られましたが、積極的な取引は手控えられ132円台半ばから後半でのもみあいに終始し、値幅も77銭とドル円にしては比較的穏やかな動きの1日となりました。

ユーロドルは欧州市場に入り発表されたドイツのCPI速報値予想よりも高く、ECBの引き締め継続思惑からユーロ買いの動きが強まりました。ユーロドルは1.0926レベル、ユーロ円も145.08レベルの高値をつけ強い地合いでの引けとなりました。

NY引け直後からドル円は買いが強まり133円台に乗せてきましたが、期末仲値に向けての実需買いに、昨夜の高値を上抜けたことによる買いが入ったと見られます。仲値以降は東京市場はあまり動きが出てこないと見られますが、ロンドンフィキシングで欧州通貨を中心にどのような動きが出てくるかで次の動きはNY市場になってきそうです。

ユーロドルはECBの引き締め継続思惑で上がっていますが、本日のロンドンフィキシングを先取りした動きであった可能性もあり、そうだとするとユーロが対ドル対円でもう一段上昇する可能性はあるでしょう。その時のドルの動きとしてドル円が動くのか、あるいはクロス円で動くのか、海外でも四半期末で実需以外の動きは細ってきますので、NY後場の動きには要注意です。



配信日:2023年3月31日