デイリーレポート(2023年3月29日配信)
ドル円は東京朝方こそ米金利低下とともにドル売りが先行していましたが、仲値以降は上下ともに限定的な動きとなり、130円台後半を中心として方向感がはっきりしない値動きがNYクローズまで続きました。
ユーロドルは前日同様にじり高の動きを続けましたが、値幅は54pipsにとどまり四半期末を控えていることもあって、積極的な取引は手控えられていたようです。
金融機関の問題も短期的には沈静化したことで小康状態を保っている状況ですが、市場を取り囲む環境(金利上昇、投資マインドの冷え込み)には変化はなく、いつ金融機関の経営危機といった話が出てきてもおかしくはありません。当局の迅速な対応は続くでしょうが、繰り返されていくうちにリスクオフが根付いてしまうという懸念は残ります。
四半期末に向けて積極的には取引しにくい状態ですが、主要3通貨ペアともに戻り売りの展開を考えます。
ドル円 130.75〜131.75
ユーロ 1.0810〜1.0860
ユーロ円 141.60〜142.80
配信日:2023年3月29日