デイリーレポート(2023年3月28日配信)

週明けのドル円はリスクオフの巻き返しが終日続きました。ファーストシチズンによるシリコンバレー銀行買収も好材料とされたようです。バランスシートの良い銀行が悪い銀行を買収することで今回の金融危機不安が収束に向かえばよいのですが、欧米の高金利状態は今後も続くことを考えるとまだ油断はできません。時間的にある程度経過し収まったなと感じられるまでは引き続きリスクオフの動きの方が優勢と考えてよさそうです。

ユーロドルも市場が落ち着いてきたことからじり高の動きが続きましたが、レンジは1日で55pipsと特に材料がない中で積極的な取引が手控えられっていた感じでした。

ドル円は本日早朝から昨日の上げに対して売り直す動きが目立っています。冒頭に書いたような動きがまだ続いていると言えますし、米金利低下と期末に向けての実需のドル売りが重なったと見られます。3月末は四半期末で海外でもそれなりに実需の動きが出てくると見られますし、金融危機不安が続く中で取引が薄くなることもありますので、注意してくべきでしょう。