デイリーレポート(2023年3月27日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は前日の流れを受けドル売りが先行、米金利も低下が続き欧州市場昼前には129.64レベルの安値をつけました。欧州市場序盤からのユーロ円の下げも円買いを強めましたが、NY市場では米金利が反発したことや、強いPMIを手伝って130円台後半へ戻して引けました。

ユーロドルは東京市場ではまったく動かず、欧州市場に入りドイツ銀行の経営危機の噂から1.0713レベルまで100pips以上の下げを演じ、ユーロ円も139.07レベルまで水準を切り下げました。ドイツ銀行の話は債券の早期償還の話が誤解された面もありそうですが、ドイツ銀行もクレディスイス同様に以前から経営問題で話が上る金融機関のひとつであることから、米国だけでなく欧州の金融不安も、しばらくはリスクオフ材料となってきそうです。

今週は四半期末の1週間で実需の動きと金融機関の決算に向けての噂などでの動きが出てきそうですが、リスクオフ懸念が続いていることから基本的には円買いのタイミングを図る流れが続くと見られます。

本日も主要3通貨ペアともに戻り売りの展開を考え、以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  129.90〜130.90
 ユーロ  1.0710〜1.0790
 ユーロ円 139.70〜141.00



配信日:2023年3月27日