デイリーレポート(2023年3月3日配信)
ドル円は引き続き米金利を見ての動きが続きました。東京時間から米金利上昇、ドル高で始まり欧州市場序盤に押しを挟んでNY市場では強い経済指標もあって10年債利回りは4.089%まで上昇、ドル円は137.10レベルの高値をつけました。その後アトランタ連銀総裁がハト派な発言をしたことをきっかけに下げ、引けは136円台後半へと調整が入りました。
ユーロドルも一貫してユーロ売り(ドル買い)の動きとなり、ほぼ前日の上げ幅を失う2日かけての行って来いの動きを見せました。週末前のポジション調整も大きかったようです。
米金利上昇によるドル高相場が続いていますが、10年債利回りが4%を超える水準では安全資産である米国債での運用を考える向きも増えてきますし、トレードをしている債券市場参加者による利食いも出てきます。またアトランタ連銀総裁の発言「利上げの影響は春以降、当面は0.25%の利上げを行う根拠」という発言が金利先高感をやや抑えています。
週末前のポジション調整もありますし、ドル円は昨日の137円台でいったん目先の高値を見た感じがします。ユーロについてはドイツ国債もまた金利が高止まりしていることから下がったところでは買いが出てくる流れでしょう。
本日は、以下のレンジを見ておきます。
ドル円 136.05〜136.85
ユーロ 1.0590〜1.0650
ユーロ円 144.50〜145.25
配信日:2023年3月3日