デイリーレポート(2023年3月1日配信)

著者画像
WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は東京市場では動かず、海外市場ではこれまで同様に米金利の上下とともにドルも上下する展開でした。欧州市場序盤に米金利が上昇するとドル円は直近高値を上抜け、NY市場前場に10年債利回りが3.983%まで上昇すると136.92レベルまで高値を切り上げました。引けにかけては米金利低下とともに136円間近へと下げました。

ユーロドルは米債利回りと足並みを揃えてドイツ国債の利回りも欧州市場で上昇した動きを受けてユーロ買いの動きとなりました。NY市場での動きも同様でしたが、米債利回りほどドイツ債利回りは下げませんでしたが、月末の実需売りも出た様子で、1.0572レベルまで下げての安値引けとなりました。

テクニカルにはドル円の昨夜の高値はターゲットを達成したことで136円台後半では引き続き売りが出やすいと見られます。ユーロはユーロ圏のCPI発表なども控えていることから動きにくいものの、思惑としては金利上昇思惑によるユーロ買いが出やすい地合いにあると見られます。

本日はもみあい継続を考え、以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  135.85〜136.65
 ユーロ  1.0550〜1.0630
 ユーロ円 143.80〜144.70



配信日:2023年3月1日