デイリーレポート(2023年2月24日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は火曜にドル高に動いて以降、水曜そして東京が休場となった木曜と134円台後半を中心として方向感がはっきりしない展開が続いています。昨日のNY市場では米国10年債利回りが一時3.978%まで上昇し、ドル円も
135.36レベルまで週間高値を更新しましたが、引けにかけては米金利が急速に低下する動きとともにドル円も134円台半ばへと下押しして引けました。

ユーロドルはここ2日間じりじりとユーロ安の動きが続き、昨日のNY市場では一時1.0577レベルまで下落し、ユーロドルだけでなくユーロ円でも上値が重たいままでの引けとなりました。

ドル円は米金利との相関が強い値動きを示していますが、本日朝方にはCPIが4.2%へと上昇、植田元審議委員の国会での発言では緩和継続、イールドカーブコントロールはどこかで見直しと、想定内の発言ではあったもののドル円は振れています。今週の動きを見ている限り134円台前半の買いと135円台前半の売りとに挟まれてどちらかに抜けるという感じはありませんので、本日この後も同様の動きとなるでしょう。

ユーロドルはユーロ円でも上値が重かったことから、週末前はポジション調整も入って横方向のもみあいとなりやすいと見ています。本日は以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  134.20〜135.10
 ユーロ  1.0570〜1.0625
 ユーロ円 142.30〜143.10



配信日:2023年2月24日