デイリーレポート(2023年2月22日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

米金利上昇が各金融市場で主要テーマとなっていますが、昨日も一日を通して米金利が上昇、休み明けのNY市場では強い経済指標も重なって米金利が3.96%へと11月10日以来の水準へと上昇しました。ドル円もNY前場に135.23レベルの高値をつけましたが、135円台では売買が交錯し引けにかけては大台割れの動きとなりました。

ユーロドルは流れとしてはドル買いを受けてのユーロ売りが続きましたが、欧州前場、NY前場と2回ほどテクニカルな動きによるユーロ円の買いが強まる場面もあり、その際にはユーロドルも買われる動きを見せていました。引けにかけては1.06台前半へと下げたものの1日のレンジは61pipsに留まりました。

米金利(10年債利回り)のチャートを見ると大きなダブルボトム状のチャートパターンとなっていて3.9%がネックラインとなっています。このネックラインを明確に上抜けると金利が一段高となり、株安とドル高になりやすい展開ですが、ドル円は135円台前半にはまだドル売りオーダーも残っていることもあって、素直に上がっていくとも思えない状況です。明日は東京が休みとなることもあって本日は利食いもそれなりに出てくると見られます。

ユーロドルも大きくはドル高・ユーロ安ですがクロス円での円売りが出ていることから動きを鈍くしている状況も続いています。本日はドル円で利食いのドル売りが出てくることを考えていますので、そうなるとドル売り(ユーロ買い)とユーロ円での売りが相殺しあって動きは鈍くなりそうです。

本日は以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  134.30〜135.00
 ユーロ  1.0630〜1.0680
 ユーロ円 143.20〜143.90



配信日:2023年2月22日