デイリーレポート(2023年1月17日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

東京前場は前週同様に18日の日銀会合に向けての思惑から一段の円買いの動きとなり127.22レベルと昨年5月以来の安値をつけました。しかし後場以降は利食いの買い戻し、またユーロドルもユーロ売りに転じるなど全般的にドル買い戻しの動きとなり、128.87レベルまで買い戻されました。海外市場は米国市場が休場となることもあって128円台半ばでもみあいのまま引けています。

ユーロドルも週明け早朝はドル売りが先行し一時1.0874レベルと先週高値を更新し昨年4月以来の水準となりました。その後は急速に水準を下げ、海外市場では1.08台前半でもみあいのまま1日を終えています。

ドル円は18日の日銀会合に向けて追加での緩和縮小が燻り円買いが強まってはいるものの短期筋はすでにある程度ポジションは出来上がっていることから、新規での円買いよりもイベントを前にした利食いの動きが強まったと見られます。また、テクニカルにも2021年安値と2022年高値の半値押し水準へと下げたことから達成感も出始めてきたと言えそうです。本日は明日の会合に向けて現行水準よりも上がったらドルを売っておきたいという程度の動きで様子見姿勢が強まると思われます。

ユーロドルもテクニカルなターゲットとなる大台1.10には多少余裕はあるもののかなり近づいてきたことで利食いの動きも早まっている様子です。ユーロ円の影響も大きいため、ユーロドルも日銀会合を待って次の動きという状況です。

本日は以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  127.70〜128.70
 ユーロ  1.0790〜1.0870
 ユーロ円 138.60〜139.40



配信日:2023年1月17日