デイリーレポート(2023年1月16日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

週末のドル円は東京市場では朝方に前日安値を更新してからは上値は重たいものの安値圏でのもみあいが続きました。欧州市場序盤に東京朝方の安値を下抜けると、18日の日銀会合で追加での緩和縮小思惑が燻り続けていることもあって、NY昼前には127.45レベルまで安値を切り下げ、127円台後半に戻して引けました。

ユーロドルは欧州市場前場まで前日高値圏でのもみあいが続いていましたが、ドル円の下げがユーロ円の下げにも波及したことからユーロドルはじり安の展開を辿りNY前場には1.0780レベルまで下押ししました。引けにかけては138.01レベルまで下げていたユーロ円が138円台半ばまで戻す動きとともに1.08台前半に戻しました。

相変わらず市場の関心は18日の日銀会合に向けたイールドカーブコントロールの変動幅再拡大といった緩和縮小思惑による円買いが続いています。昨年12月20日まで日銀だけは緩和という見方から一気に日銀も緩和縮小という流れになったわけですから、まだ現在の円買い圧力は継続しやすいと言えます。テクニカルには125〜127円が当面のターゲットとなっています。

ユーロドルはドル円とともにユーロ円が動き、それの影響の方が大きいという流れが続きます。ただ、ドル円でのドルの動きもありますので、ユーロドルは基本的には横ばいというところです。なお、本日は米国市場が休場となることもあまり大きな動きは出てこないと見られ、以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  127.25〜128.25
 ユーロ  1.0810〜1.0880
 ユーロ円 138.20〜139.20



配信日:2023年1月16日