デイリーレポート(2023年1月6日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は朝方こそドル売りが先行し仲値過ぎには131.68レベルの安値をつけましたが、下がったところでの買いも出てくる中でIMFが米国の利上げ継続を促したことから改めてドル買いが強まりました。欧州市場では朝方の高値を上抜け、NY市場では予想よりも強いADPに反応しNY昼前には134.05レベルの高値をつけました。引けにかけてはセントルイス連銀総裁がインフレは緩やかになっていると発言したことを受けて反落、133円を割り込んだ後にやや戻して引けています。

ユーロドルは東京市場では若干の上下を見た程度で横方向のもみあいが続いていました。NY市場に入り発表された強いADPに反応してユーロ売りの動きとなり、1.0515レベルまで下げ安値圏での引けとなりましたが、ドル円に比べると全般に鈍い動きとなっていました。

12月20日以降の日銀ショックが一巡した感はあるものの、まだ始まったばかりの話ですから長期的な材料であり、今は今夜の米国雇用統計を前にして米金利の動きに注目は集まっていますが、こちらも雇用統計が終われば2月1日の今年最初のFOMC直前までは材料とはしにくくなっていくでしょう。

ECB理事会も2月2日ですから、そうなると1月18日の日銀会合が最初の大きな金融政策決定会合となり、まずはそこに向けて更なる緩和解除の思惑が出てくるかという流れになるでしょう。

本日は東京3連休を控えて雇用統計の数字次第では触れる可能性もありますので、予想レンジは示さないでおきます。



配信日:2023年1月6日