デイリーレポート(2023年1月5日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

東京市場初日は大発会で株安、米金利低下によるドル売りが先行する流れとなりました。ドル円は131円水準で始まり、欧州市場序盤には129.93レベルまで売られ安値をつけました。しかし、130円の大台割れでは前日に続きドル買いが見られたこと、さらにNY市場では米金利も上昇に転じストップオーダーも巻き込みながら132.71レベルまで上昇し、高値圏での引けとなりました。

ユーロドルは東京市場ではドル売りの動きからユーロが底堅い展開となっていましたが、海外市場に移って以降はドル円、ユーロ円と東京市場で円買いで突っ込んだ短期筋のポジションん調整による運売り直しの動きからユーロドルは1.0600レベルでもみあいとなりました。いっぽうユーロ円は137円台後半まで下げていたところから140円台後半へと水準を切り上げての引けとなりました。

今年もドル円を中心とした動きが続いていますが、3日、4日と130円の大台割れを突っ込んだ向きの買い戻しが出て昨年末の水準へと戻す動きにつながりました。ただ、日銀の緩和縮小思惑は根強く、長期的なポジションではまだ円売りがのこっているであろうことを考えると、132〜133円はいったん戻り売りを考える参加者が増えてきそうではあります。

日足レベルで見ると2022年高値からのレジスタンスラインが133円台前半を下げてきていることも133円台では売りたい向きが増えてくる理由のひとつです。こうしたことを前提にして、本日は以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  131.00〜132.40
 ユーロ  1.0560〜1.0640
 ユーロ円 139.30〜140.70



配信日:2023年1月5日