デイリーレポート(2022年12月20日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

週明けのドル円は週末に政府と日銀による共同声明見直しの可能性についての日経記事に反応してギャップダウンしてのスタートを切りましたが、政府からの否定発言ですぐに買い戻し、しかし週末終値までは戻すことなく欧州市場序盤には135.75レベルの安値をつけました。

これは最近立て続けに日銀の出口戦略につながる話が出てくることもあり、警戒感も根強いということによります。その後海外市場に移ってからは米金利が一貫して上昇する動きに沿ってドル円も137.16レベルまで買い戻されたあとに若干押して引けました。

ユーロドルは東京市場ではドル円の下げとともにユーロ買い、欧州市場ではドル買い戻しの動きによるユーロ売りとなりましたが、その後は方向感がはっきりしない横方向のもみあいが続きました。

本日は日銀会合の結果自体は現状維持ではあるものの、総裁会見において必ず出るであろう質問として出口戦略につながるようなコメントが出てくるのかどうか、総裁の発言次第で一時的な振れもありそうです。欧州通貨は徐々にクリスマスモードとなっていきますので、流動性低下にもそろそろ注意でしょうか。

本日は黒田総裁会見待ちですが、円安に動くようであれば、戻り売りがワークしそうだと見ています。



配信日:2022年12月20日