デイリーレポート(2022年12月14日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

米国CPI発表を前にNY市場までは一時137.97レベルの高値を見たものの137円台後半の高値圏でのもみあいを続けていました。先週金曜のPPIが強かったことからCPIも上振れするかもしれないという警戒感もありましたが、結果は予想よりも弱く7.1%と着実にインフレが低下している数字を見せました。この結果を受けドルは大幅安となり、一時134.69レベルの安値をつけ、引けにかけては135円台半ばを回復しました。

ユーロドルもNY市場までは1.05台前半でのみみあいを続けていましたが。CPIの結果を受けて1.0673レベルへと急上昇後にやや押しての引けとなりました。

昨日のCPI結果を受けて米金利は低下、米10年債利回りは3.63%台から
3.42%台へと下げましたが、先週の最も低かった水準はためしきれずでした。また本日のFOMCでは利上げ幅縮小だけでなくピーク金利もこれまでのコンセンサスより低くなるのでは無いかとの思惑が強まり、FF金んり先物のピーク金利はPPI後の5.0〜5.25%から4.75〜5.0%へと0.25%低くなりました。

数日でここまで変化するのも驚きではあるものの、FOMCメンバーは事前に昨夜のCPI結果を把握していたであろうとことを考えると、短期金利市場参加者のCPI後の見方に近づく可能性が高いように思えます。果たしてどのような結果となるのか、本日は予想レンジは示さないでおきます。



配信日:2022年12月14日