デイリーレポート(2022年12月13日配信)
週明けの東京市場では金曜PPI後のドル買いの流れが続き後場には137.13レベルの高値をつけましたが、東京全場から既に下げに転じていた米金利の動きを見て欧州市場前場までは売りも出て朝方の水準へと押しました。その後は米金利が再び上昇に転じる動きとともにドル買いが強まり、NY後場には137.85レベルの高値をつけ、やや押して引けました。
ユーロドルは東京市場ではドル円同様にドル買いの動きからユーロは上値が重たい展開でしたが、欧州市場序盤からは米金利低下とその後の上昇の動きに沿って、ユーロ買い後のユーロ売りとなっていました。
ドル円んは先週の高値圏まで上昇してきましたが、金曜PPIに続いて本日のCPIも予想より強いかもしれないという思惑、さらには明日のFOMCでタカ派な金利見通しが出てくる可能性があるといった見方がドル買いにつながっています。CPI次第で発射台が上下してきますが、仮に予想よりも若干強い程度では今年最も低いCPIとなることには変わりなく、程度問題ということになります。
また既に0.5%利上げは織り込んでいるため、金利見通しの変化とピーク金利に対する発言が気になりますので、CPIだけで方向性を決めることは困難で、基本的には明日のFOMC待ちです。
ユーロドルはドル円に比べて米金利上昇の動きに対する反応が弱めだったことからユーロ円が145円台に乗せての引けとなりました。クロス円全般での円売りが出やすい地合いにあるようです。
本日は米国CPIまで動きにくく、CPIの数字次第で一波乱という流れを考える参加者も多いのですが、ここでは予想通りという前提で、やや円安の地合いが続くことを考え以下のレンジを見ておきます。
ドル円 137.10〜138.00
ユーロ 1.0500〜1.0580
ユーロ円 144.50〜145.40