デイリーレポート(2022年12月5日配信)
週末のドル円も欧州市場序盤までは月末のパウエル議長講演後から続くドル売りの流れに押されました。133.62レベルの安値をつけましたが、秋雨末を控え133円台では買い戻しも出て、134円前後でもみあっての雇用統計待ち。米国雇用統計は予想よりも強く米金利上昇とともに135.98レベルまで跳ね上がりましたが、136円台には乗せられず反落。引けにかけては134円台前半に押しての引けとなりました。
ユーロドルは1.05台前半でもみあいが続き、欧州市場でドル円が下げた時もユーロ円も同様に下げたことでユーロドルはもみあいのままNY市場入り。雇用統計後は1.0428レベルの安値をつけましたが、その後は買い戻しが目立ち1.0540レベルと高値圏での引けとなりました。
ドル円は短期的には下も上も見た金曜となりました。ただ、11月末のパウエル議長公演後の利上げ幅縮小思惑によるドル売りが特にドル円では収まらない状態で、それだけポジション的に円売りが膨らんでいたということの結果と思われます。中期的には132円台半ばをターゲットとしやすいため、引き続き戻り売りを考えることになるでしょう。
ユーロドルはドルの動きとクロス円での円の動きとを見ながらとなりますが、それぞれが相殺しやすい値動きとなっているため、もみあいとなる取引時間が長くなっているようです。
本日もドルの戻り売りが出やすいと見て、以下のレンジを見ておきます。
ドル円 133.50〜134.90
ユーロ 1.0520〜1.0600
ユーロ円 141.10〜142.30
配信日:2022年12月5日