デイリーレポート(2022年12月6日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

週明けのドル円は終日ドル高の動きが続きました。金曜雇用統計後に数字は良かったものの行って来いで下げた動きに対する調整の買い戻しでしたが、先週は週を通してドル売りが続いたことで、短期筋の利食いによる買い戻しも出ていたと見られます。引け間際には136.86レベルの高値をつけ高値圏での引けとなりました。

ユーロドルはユーロ円がドル円とともに上昇したことでNY市場までは上下しながらも高値圏でのもみあいが続き、NY市場が始まる頃に1.0595レベルの高値をつけました。NY市場ではドル高の動きからユーロ売りとなり1.0480レベルまで押して安値引けとなりました。

ドル円、ユーロドル共に先週のドル安に対しての調整が入りましたが、本日から始まり来週の14・15日に発表のピークを迎える主要国の一連の金融政策イベントを前にして、しばらくは方向感が出にくい流れとなりそうです。

ほぼ全ての中銀が利上げ幅の縮小に動くと思われ、現時点ではそうした動きを織り込んでの動きとなりますので、もっとも重要な米金利の思惑で基本的な流れはこれまで同様の株高とドル安地合いとなってきそうです。

本日は昨日の動きに対する調整(ドル売り)が出やすいと考え、以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  136.00〜137.00
 ユーロ  1.0470〜1.0550
 ユーロ円 143.10〜144.00



配信日:2022年12月6日