デイリーレポート(2022年11月29日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

週明けのドル円は東京市場では米金利低下とともにドル売りの動きとなり、139円台前半でスタートしたものの欧州市場序盤には137.49レベルの安値をつけました。その後買い戻しの動きも出る中で米金利が上昇に転じ、NY市場ではFRB関係者によるタカは発言が続いたことから米金利は先週末NYの水準まで戻し、ドル円も東京前場の水準に戻して引けました。

ユーロドルは東京市場ではドル円だけでなくユーロ円の売りも出たことから上値の重たい展開となtっていましたが、欧州市場以降は急速に水準を切り上げ、ストップオーダーも巻き込みながら1.0497レベルの高値をつけました。NY市場では逆に日計りの投げも出て米金利上昇とともに1.0330レベルまで水準を下げ、行って来いの一日で終わりました。

ドル円は137円台ではドル買いの動きも見られましたが、基本的に上値が重たい流れは変わっていません。139円台ではドルの戻り売りを考える向きも出てくるでしょう。一方ユーロドルはユーロ円が先週安値を下抜けた動きからストップオーダーも出たことでユーロドルの動きにはズレが生じた格好ですが、海外市場ではユーロドルが先週高値を上抜けるといった具合で方向感は出ていません。

本日はややドルの上値が重たい展開を考え、以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  137.80〜138.80
 ユーロ  1.0340〜1.0420
 ユーロ円 143.20〜144.40



配信日:2022年11月29日