デイリーレポート(2022年10月20日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は昨日も終日ドル高円安が続きました。NY後場には149.91レベルの高値をつけましたが、150円にはオプション絡みのオーダーがあり、149.95〜99では防戦のドル売りオーダーも出ている様子でした。

ユーロドルでも終日ドル買いの動きからユーロは下げていましたが、欧州市場では前日安値を下回ると短期筋のストップも出たようで、値幅は大きくはなかったもののドル円よりもユーロドルでのドル買いが目立った一日でした。

米ドルが最強の中で円の弱さが目立ちますが、ユーロドルでもあらためてドル買いの動きが強まった一日となりました。来週のECB理事会での0.75%利上げは織り込み済みで他の要因を考えると長期レジスタンスライン(現在0.99レベル)に近づいたユーロドルはもっとも売りやすかったと見られます。

ドル円はその後も防戦売りが効いているようですが、オプション絡みのオーダーというのは結局磁石のように吸い寄せられていくものです。本日中にも150円の大台は一度は見そうな気がします。唯一の懸念点としては売りに向かって買っている向きもいますので、もしここで介入が出ると大台乗せは先送りとなると思います。しかし財務省としても無駄な介入はしたくないという気持ちもあるでしょうから、大台乗せの達成感を見てからの介入となる可能性のほうが高いでしょう。

本日も昨日同様特に目立った動きは出ないと考え、以下のレンジを考えておきます。
 ドル円  149.30〜150.20
 ユーロ  0.9720〜0.9790
 ユーロ円 145.75〜146.75



配信日:2022年10月20日