デイリーレポート(2022年10月13日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は東京前場からドル買いが先行し、介入前高値145.90レベルを上抜けると昼前には146.39レベルまで上昇。その後若干の押しを挟み海外市場では再びドル買いが進行、米国PPIが予想よりも強かったこともあってNY昼過ぎには146.97レベルの高値をつけ、そのまま高値圏での引けとなりました。

ユーロドルはドル円のドルの動きに引っ張られて上値が重たいいっぽうでユーロ円の買いが下支えしほぼ横ばいの1日となりました。NY市場前場に一時的に0.9668レベルの安値をつけましたが、引けでは0.97台に戻して引けています。

ドル円は147円目前の水準へと上がってきましたが、介入警戒感もあり積極的に買い上げるという動きもありません。昨日は介入前高値を上抜けたことでドル買い再開と考える短期筋の買いはありましたが、コストの良いドル買いポジションを持っている向きは利食いもしている様子です。

ここ数日書いている日柄的には昨日が短期的にドルの高値となった可能性もあり、次のドル高トライの前にいったん調整が入りやすくなると見ています。

ユーロは方向感ははっきりしないものの、基本的にはドル高・ユーロ安の流れは継続です。ポンドが英中銀による債券購入延長の有無を巡って振れやすい地合いにあり、ドルの動きだけでなく、ユート円とポンドドルの動きも注意が必要そうです。

本日はドル売り方向への調整が入りやすいと見て以下のレンジを考えておきます。
 ドル円  146.00〜147.00
 ユーロ  0.9675〜0.9750
 ユーロ円 141.65〜142.65



配信日:2022年10月13日